7月27日(金) 天候:晴のち曇り
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〜朝の散歩

昨夜の雨の影響からか明け方は雲の多い天候でしたが、午前8時15分からの散歩に選手達が出発する頃には、雲の切れ間から夏の太陽が顔を出しました。この日は約15分ほどホテルの前を散策すると、強い日差しから逃れるように、足早に選手達は朝食会場へと向かっていきました。合宿も残すところあと2日ということもあり選手達の表情からゆったりとした余裕が伺えます。

〜午前練習の模様

午前10時15分良く晴れ渡った網走の空の下、緑鮮やかな芝生の上を、選手達はゆったりとしたペースでウォーミングアップを開始しました。まだ少し眠気の残る中で始まった午前トレーニングでしたが、強度を上げてゆくにつれ、次第に選手達の表情に気合いが入っていきました。2人1組で対面でのパス交換を繰り返しながら呼吸を整えると、午後から行われる練習試合の先発メンバーと、それ以外の選手達に分かれてトレーニングが続けられました。

トレーニングマッチに出場予定の選手達は、リラックスした雰囲気の中で10人によるボール回しを行いました。その後、GK櫛野・広野を相手にゴール前に出されたボールに走り込み、左右からのシュート練習を行いました。更には、両サイドからのクロスボールに対して、DF1人が前を阻む中で2人1組になってのシュート練習を繰り返してゆきました。このトレーニングの最初は明るい声が響き渡っていましたが、櫛野・広野のGK2人が好セーブを見せてシュートを阻止する場面が目立つようになると、得点を奪おうと真剣そのものの表情を見せて、入り込んでくるボールに飛び込んで行くようになりました。そして、豪快なゴールが決まったときには、大きな歓声がわきき起こり明るい雰囲気でトレーニングが進んでいきました。選手達は、トレーニング終了後は少し疲れた表情を見せながらも、午後のトレーニングマッチに向けたモチベーションをしっかりと高めたようです。

その他の8名はピッチ横で2対2によるボールポゼッション練習を行い、北海道の厳しい日差しを浴びながら、無心にボールを奪い合っていました。約10m四方の狭いエリアの中、外側にいる選手からの鋭いパスを奪おうと、激しい当たりを見せながら12時近くまで汗を流しました。

〜午後練習の模様

5時からの道都大学とのトレーニングマッチに出場するメンバーがホテル内でミーティングを行っているため練習には参加しませんでした。そのため午後3時30分からの午後のトレーニングは少人数での練習となりました。

選手達はゴール前で、ペナルティエリア内に縦に2つ並べられたミニゴールを挟んで、頭だけを使ったパス交換からのシュートを競い合うトレーニングで体を解しました。その後トレーニングは、ゴール前へのロングボールの処理の精度を上げるメニューへと続きました。この頃にはミーティングを終えたフェルフォーセン監督も参加し、プレイしている選手1人1人に声を掛けながら、丁寧にプレイすることを心掛けさせていました。

最後はサイドからのクロスボールに走り込んでのシュート練習を行い、午後のトレーニングを終えました。その後、選手達は試合のリザーブメンバーとして備えるために、ウォーミングアップをスタートさせている試合メンバーのいるメイングランドへと移動してゆきました。

□練習試合「vs道都大学」:マッチレポート

上空にはドンヨリとした低い雲がたれ込め、いつもならまだ充分明るい練習場は西日が殆ど届いてこないために薄暗い。その中で、今回の網走キャンプの仕上げとも言える道都大学とのトレーニングマッチが、午後5時のキックオフで行われた。前半は左エンドの道都大のキックオフで試合がスタート。この日の先発メンバーは、GK櫛野、DFは右から吉田・米山・阿部の3バック、中盤は中央下がり目に藤田、右は中村、左は片山、攻撃的な位置は山口と須藤が入り、FWは津田と巻という11人。3-5-2で試合に臨んだ。

先回・札幌大との試合での反省からか、立ち上がりから前線の選手を含め早めの守備を選手達がみせて道都大のボールを奪う。そして早い攻守の切り替えから両サイドの中村、片山を相手サイドの深い位置に走らせる。また彼らの動きに呼応して須藤・山口、藤田の中盤の選手もテンポの良い攻め上がりを見せる。そして10分、左の片山の相手DFの裏へのスルーパスに、抜け出した須藤が寄せてきたDFを上手くかわしてのシュートを決めて先制点。名古屋が良い時間帯での得点で主導権を握り、自分達のペースで試合を進める。

道都大も早い時間帯に同点にしようと、名古屋の選手がボールを持つと厳しいプレッシャーを掛けてくる。、しかし、DF陣は米山を中心に、落ち着いた対応を見せて危なげないプレイが続く。その後14分には巻、19分には津田が、それぞれゴール前へのクロスに飛び込み決定機を作るがタイミングが合わず、追加点は奪えない。

34分には、相手ゴール前での競り合いでこぼれたところを津田が上手く落とすと、これを巻がダイレクトで合わせる。しかしシュートはクロスバーの上へ抜けてしまう。終了間際にも早い攻撃から巻が、ゴール前で立て続けにシュートのチャンスを得るが、得意の頭で狙ったシュートが枠を捕らえることはなく前半は1-0のまま終了する。

エンド入れ替わり、後半は左エンドの名古屋のキックオフで試合が再開。1分、左サイド・片山から中央に位置を取っていた津田の足下にパスが収まる。津田は落ち着いたトラップから反転、GKの脇を抜くシュートを決めて追加点を挙げる。更にその1分後、今度は右の中村からのスルーパスにオフサイドギリギリのタイミングで抜け出した津田が右足からのシュートを叩き込み、3-0として道都大を突き放す。

更に4分には、相手ゴール正面で勝負を仕掛けようとした津田がDFに倒されてファール。このエリアのすぐ外で得たFKのチャンスを米山が直接蹴りこんで4-0とする。立ち上がりの立て続けのゴールで気をよくした名古屋の選手達は、その後もテンポの緩急を使い分けながら落ち着いたプレイで道都大の守備陣を攻め立てる。

10分、右に抜け出した巻がエリアに入り込んだところで右足からのシュートを放つが、相手GKの攻守に阻まれてしまう。14分、中央に入り込んだ中村のパスを、左から抜け出した須藤が受けるとゴール前へと飛び込む津田に合わせてクロスボールを入れる。しかし、津田が伸ばした足には僅かに届かず、惜しくもハットトリックにはならなかった。

20分、メンバー交代:吉田→竹内。22分、道都大の右からのCK。1本目の早いボールは、ニアサイドの中村がクリアしたが、2本目のCKのボールを、遠いサイドの道都大(69)にヘディングで決められ、1点を道都大に与えてしまう。

その後も道都大はフレッシュな選手を交代させながら追加点を奪いに果敢に攻めを挑んでくる。しかし、網走キャンプでのハードな走り込みがしっかりと選手達を強くしているようで、名古屋の選手達は殆ど運動量が終盤まで落ちない。そして、攻守に渡ってきっちりと組織だったプレイを続け、道都大とのトレーニングマッチを4-1という結果で終えた。


<試合後、フェルフォーセン監督コメント>
Q:この練習試合についての感想をお願いします。
A:キャンプも終盤に入り、選手も疲れている中での試合でしたが、非常に集中して、規律を守れていましたし、チャンスも作れていましたし、良いゲームでした。ゴール前でもっと決定率を上げないといけないとは思いますが、キャンプ終盤の最後の試合としては、非常に良い形で出来たと思います。

Q: キャンプ中の課題はどこまで成果が出たと見て良いのでしょうか?
A:良くできていたと思います。決定率では問題が残りましたが、チャンスも多く作れていましたし、ハイテンポな攻撃も出来ていたと思います。相手が守備的に来た中で、小さいスペースの中でもきっちりチャンスを作っていましたし、キャンプの成果が出た試合だと思います。

Q: 前からの取りにいこうという意識が高かったようですが?

A:その通りです。守備をオーガナイズするためにも攻撃面でも奪われる場所を気を付けなければなりません。ビルドアップの中で簡単にボールを奪われると、オーガナイズも出来ません。きっちり攻撃を良い形ですることが大事です。そしてインターセプトから素早く切り替えて攻撃に上手く繋げてゆけば、良い攻撃・良い守備が出来ると思います。今日の試合の中ではそういった場面が見られましたので非常に満足のゆくキャンプでした。

Q: 主力選手が何人か参加してない中でのキャンプでしたが?

A:確かにそれは非常に残念ですが、今はここでフィットしている選手を伸ばしてゆくことしかできません。ただ、ここに来てくれた選手は非常に頑張ってくれました。あとは来週から復帰してくる選手達と共に頑張ってゆくだけです。

Q: ハーフタイムではどんな指示を?

A:相手の裏のスペースを突くように指示しました。それだけでなく、バリエーションを豊かに、正しいテンポで攻めることを言いました。また、疲れもあるので集中して、不必要なことはせず、違和感があれば自分でサインを出すように、と言うことも伝えました。

Q: 今回のキャンプを総括してください。
A:施設も良く、芝生も素晴らしく、この上ない条件の中で出来ました。雨も数日降りましたが、天候にも恵まれましたし、非常に良いキャンプが送れたと思います。名古屋より良い気候でしたので選手もやり易かったと思います。

Q: 名古屋に戻った後のトレーニングについては?

A:名古屋の戻れば高温多湿の条件になりますので、その条件になれることだと思います。選手も、各自が気を付けてオフを取らなければいけませんし、生活の中での水分補給など、色々と気を付ける必要があると思います。シーズンがすぐ始まりますので、体調管理については気を付けてやってゆきたいと思います。