2009J1リーグ第28節:名古屋グランパスvsFC東京

最終更新日時

2009/10/05 17:11

HOME GAME

名古屋市瑞穂陸上競技場 10/4(日) 16:03キックオフ

試合前

まるで夏を思わせるかのような強い日差しの好天に恵まれた今日のホーム・瑞穂陸上。しかし、午後4時のキックオフを前に徐々にスタンドの陰がピッチを横切り始め、次第にスタンドは涼しくなる。

つい数日前には、悲願のAFCアジアチャンピオンズリーグ準決勝進出を決めた名古屋。今日はFC東京を迎え、J1リーグ第28節を戦う。今季のナビスコ杯勝ち上がりを阻止された相手だけに、午後3時25分過ぎからウォーミングアップをスタートさせた選手達の表情には、相当な気合いが伺える。

アウェイのカシマスタジアムで首位・鹿島を快勝で破る原動力となった三都主。今シーズン途中加入ながら、持ち前の明るさですぐにチームに溶け込み、試合ではベテランらしいボール捌きでチームを躍動させ、AFCアジアチャンピオンズリーグ準々決勝でも名古屋を勝利へと導いた。そして今日も先発出場し、すっかり監督のお眼鏡に叶ったと言っても良いだろう。彼のその個人技を大いに期待したい。

ガンバ戦での出場停止が解け、戻ってからのマギヌンの活躍には目を見張るものがある。今日もピッチで明るい表情を見せて、巧みにボールを動かしている。昨年の好調時の名古屋の両サイドの一角を担う彼には、リーグ戦残り7試合だけでなく、全ての試合で活躍を見せて欲しいと思う。

午後3時45分、名古屋のサポーターからの応援に次第に"熱さ"が増し始めた中で、影と光が交錯する芝生の上で入念にボールを動かした後、ピッチの隅で日差しを避けるようにしてコンディションを整えた選手達は、気持ちの入った表情を見せながら足早にロッカーへと向かって行った。

前半

西に傾いた太陽からの強い日差しに、瑞穂のスタンドは徐々にオレンジ色へと移り変わり、アウェイ・東京のサポーターの埋めるスペース以外を"名古屋色"へとスタジアムを包む。そして午後4時、両チームのメンバーが入場、そのオレンジ色に熱気が加わるようになる。

今日の先発メンバーは、GK広野、DFは、右から田中・吉田・増川・阿部の4人。中盤は、右に小川、左にマギヌン、ボランチには、三都主と吉村が入り、FWはケネディと玉田の日豪代表の2人。4-4-2の布陣でスタートに。

前半は、左エンドの名古屋のキックオフでスタート。

1分、右をロングパスに抜け出した小川からのパス。これを寄せて受けた田中が速いクロスをゴール前へと入れる。しかし、中で待ち構えていたマギヌンの前でDFがクリアしてしまう。
2分、左からドリブルで勝負を仕掛けた玉田。しかし、ゴール近くへと入り込んだところからのシュートはジャストミートすることが出来なかった。
3分、長いボールに走り込んできた東京・鈴木。左からのゴール前へのグラウンダーは、広野が落ち着いて押さえる。
5分、左からドリブルを見せるマギヌンに合わせて、玉田が前へと抜け出そうとする。しかし、出てきたパスは足下へと入る前にDFがカット。
6分、中央を縦に仕掛けてきた東京・石川の左足のシュートはクロスバーの上。
8分、中央へ入り込んできた石川のシュートは、増川が体を入れて跳ね返す。こぼれたところを狙って来た東京・平山の右足シュートはポストの左へ。
9分、右をロングボールに抜け出した小川からの落としを、田中が貰って中へと入り込もうとしたが、ここは東京・長友の厳しい寄せに奪われてしまう。
10分、左で三都主とのパス交換で、マギヌンを縦に走らせようとするが、ここは意志が合わず、ボールがタッチを割ってしまう。
12分、右からの田中の斜めのゴール前へのボールに小川、ケネディと詰める。しかし、ここは東京DFが跳ね返してしまった。
13分、右よりの位置で田中の縦に送ったボールに、タッチ際を吉村が抜ける。しかし、これは残念ながらオフサイドに。
14分、自陣からの右のスペースへと出たボールに、小川が走る。しかし、長友との奪い合いをかわすことが出来ず、そのままボールがゴールラインを割ってしまった。
15分、左からDFの裏へと抜け出す玉田にパスが出るが、東京DFの早い寄せにカットされてしまう。

17分、DFの背後へと出た長いボールに石川が飛び出してくるが、ここはペナルティ内へとボールが入り込んだところで、広野が落ち着いてキャッチ。

【得点】
18分、左からのCKのチャンス。小川のボールに、遠いサイドへ詰めたケネディがゴール前へと頭で折り返す。これを中央の吉田が頭で押し込み、見事な先制点を決める。
19分、右にポジションを代えて上がるマギヌン。ゴール前へとボールを出し、これに玉田が入り込むが、侵入をDFに阻まれてしまう。
20分、右に抜け出した東京・徳永のグラウンダーのボールを、ニアサイドに入り込んだ東京・鈴木がワンタッチで流し込もうとしたが、これは広野がポスト左へと弾き出す。
22分、自陣までパスを繋ぐと、最後、正面で石川がゴール前へと入れてこようとしたが、ここは早い反応を見せた三都主がボールを奪う。

【失点】
24分、中央の平山からのパスを、右で受けた石川。DFをかわして放ったシュートが名古屋のゴール左を捕らえ、東京に同点とされてしまう。
26分、左から小川がマギヌンに預けて、中へと入り込むが、マギヌンからのパスはDFにカットされてしまう。
28分、増川のロングボールに小川が右から飛び出すが、ここでも長友の足に追い付かれ、ボールをカットされてしまう。

【失点】
29分、東京・梶山が右へと大きく展開。このボールに追い付いた徳永の折り返しに、ニアへ入り込んだ鈴木。ワンタッチで合わせたボールが、広野の頭上を越え枠を捕らえてしまい、勝ち越しを許してしまう。

31分、中央のケネディからのパス。これを左で受けたマギヌンのシュートは、惜しくもGKの正面を衝いてしまう。さらにこぼれ球にケネディが詰めて、右足で押し込もうとしたが、体勢が崩れ、ボールはポストの右へ。
34分、左で小川が、縦に走る玉田へと速いボールを送ろうとしたが、これは寄せてきたDFに跳ね返されてしまった。
36分、中央で三都主のパスを貰った玉田。鋭いミドルシュートを放つが、惜しくもGKの正面を衝いてしまった。
38分、中央でマギヌンがキープを見せるところを狙って、左から小川がゴール前へと走り込んでくる。しかし、ケネディ経由でマギヌンから出たパスは、途中の東京DFの網に掛かってしまった。
41分、広野からのロングボールを、ケネディが頭でスペースへと落とす。これを玉田が狙いに走るが、これはGKが早く追い付いてしまう。
42分、右の深い位置での短く折り返されたボールを、石川がワンタッチでシュートを放ってくる。枠を捕らえたボールだったが、しっかりと飛び込んだ広野が正面でこれを跳ね返して、ゴールを死守。
(ロスタイム表示:2分)

ロスタイム1、左から石川のボールに合わせて、東京・今野が上がってくるが、ここは小川がパスコースへと入り、カット。
ロスタイム2、鈴木が中央へと入り込んでのシュートは、広野が正面でがっちりと捕らえる。

ここで前半が終了に。

後半

エンド入れ替わり、後半は左エンドの東京のボールからスタート。
名古屋1・2人目メンバー交代:三都主・マギヌン→中村・ブルザノビッチ

1分、右タッチ際を上がる中村からゴール前へのボール。これにブルザノビッチが走り込むが、ここは先に飛び込んだ東京GKがボールを押さえてしまった。
2分、東京陣内左深くのスペースへと出たボールに阿部が詰めるが、寄せてきた石川に阻まれ、飛び出すことが出来なかった。
4分、右に展開されたボールを田中が放り込むと、逆サイドに詰めた玉田が折り返す。このボールに中央でブルザノビッチが飛び込むが、その前でGKに捕らえられてしまう。
6分、東京陣内右深くでのFKのチャンス。玉田のゴールに向かうボールに怒濤のように走り込むが、GKのパンチングに弾き出されてしまう。
7分、左から阿部の入れたボールにブルザノビッチが入り込むが、鋭く詰めるDFにボールを奪われてしまった。
11分、自陣中程ほぼ正面での東京のFK。東京・米本が短く流したところを、石川が直接狙って蹴ってくるが、これは壁に当たってコースが大きく変わる。
13分、右から長友の落としたボールを、石川が大きく蹴り入れてくるが、ここは田中が頭で弾き出す。
15分、DFを体に寄せながらケネディがロングボールを受けて、寄せる玉田へと落とそうとするが、これは相手へのファウルになってしまう。

16分過ぎ、ケネディとの交錯で東京・茂庭がピッチ内へと倒れ、しばらく騒然とした雰囲気の中で試合が止まる。
20分、東京1人目メンバー交代:茂庭→佐原

21分、中央でパスを受けた鈴木が早いタイミングで左足シュートを放ってくるが、広野が落ち着いて正面で押さえる。
23分、名古屋3人目メンバー交代:玉田→杉本
24分、東京2人目メンバー交代:羽生→椋原

25分、右から相手ボールを奪って入り込んだブルザノビッチ。中央のケネディに当てて、中へと入り込む。しかし、ゴール正面でDFにボールを弾き出されてしまう。
28分、東京陣内左中程でのFKのチャンス。しかし、中村の蹴ったボールは正面で走り込んだ選手の体に当たるものの、枠を捕らえることなく、右に流れ出てしまった。

31分、右に開きながら田中からのパスを受けた杉本。ゴール前へとクロスを入れると、遠目の位置にポジションを取っていたケネディが頭でシュートを狙う。しかし、体勢が崩れ、ポスト左へとボールが流れ出てしまう。
34分、右タッチ際に自陣から中村が蹴り出したボールを、杉本が拾いにいこうとしたが、先に寄せたDFがカットしてしまう。
35分、左深くで小川の落としたボールを、阿部が中へと蹴り入れる。しかし、これは中央で待っていたケネディの上を抜けてしまう。
36分、左の阿部から速めのクロス。これに合わせたケネディのヘディングシュートはポストの右。
37分、東京3人目メンバー交代:石川→藤山

38分、吉田のロングボールに右から走り込んできた杉本。DFとGKが交錯してこぼれたボールをペナルティ内で狙うが、これは他のDFにカットされてしまった。
41分、右から田中が左足でゴール前へと丁寧に放り込むが、詰めていたケネディまでは届かず。
42分、右で田中のボールを貰ったブルザノビッチだったが、早く寄せるDF2人に潰され、ボールを失ってしまう。
43分、右からの東京のCK。鈴木のボールを短く繋いで、中へと入り込んだ鈴木にゴール前に挙げられてしまうが、ここは鋭く反応した広野がワンタッチで弾き出し。
(ロスタイム表示:6分)

ロスタイム1、増川が放り込んだボールに中央で中村が合わせようと入り込むが、こぼれたところをクリアされてしまう。
ロスタイム2、東京陣内中程やや左の位置でのFKのチャンス。これをブルザノビッチが直接狙って蹴るが、気負いすぎたのか壁に当ててしまう。
ロスタイム3、左からのCKのチャンス。しかし、小川の入れたボールは中央で弾き出されてしまう。
ロスタイム4、右から杉本がボールを入れてくる。これがこぼれたところを拾ったブルザノビッチのシュートはクロスバーの上。
ロスタイム5、左から阿部の放り込んだボールに、中央へ上がる吉田が頭で縦のスペースへと落とす。しかし、味方が詰める前に、DFが大きくクリアしてしまう。

そして、ここで7分近くに渡る長いロスタイムを、最後まで粘り強く東京を攻め続けた名古屋。しかし、どうしても追い付くことが出来ないまま、主審の吹く長い笛が試合終了を告げることとなった。


試合終了後記者会見

091004_sto.jpg今日は、相手にとって優しいゲームでした。ホームゲームへ来てくれたサポーターに対し、申し訳なく思います。
この3日間の日程で、少し疲れていたのかと思います。

Q.リードしながら逆転されてしまう展開となりましたが?

今日の試合、良いコンビネーションから決めた吉田のゴールも含め、良い立ち上がりでした。しかし、守備は本当に良くありませんでした。今日は強くはありませんでした。ファールをとられた場面でも、何枚のカードが出たかはわかりませんが、アグレッシブさが見えてきませんでした。もちろん、相手の方がフレッシュだったという事はあったかもしれませんが、我々のプレーに問題があったと思っています。