2009J1リーグ第7節:名古屋グランパスvs横浜F・マリノス

最終更新日時

2009/04/27 15:18

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名古屋市瑞穂陸上競技場 4/26(日) 16:04キックオフ

試合前

強い風がピッチ上を吹き抜け、午後4時からの横浜F・マリノスとの1戦に向け、アップを行っている選手達の体温を奪おうと襲っている。流れの速い雲の合間から春の日差しが差し込むものの、気温があまり上がらず、体を動かしていないと震え上がりそうだ。

しかし、既に力のこもった応援で準備万端の両チームサポーターが埋めるスタンドだけは熱く、他とは違う雰囲気が出来ている。その声援を受けた名古屋の選手達もやはり気合い充分だ。リーグ:柏、ACL:ニューカッスルと、アウェイを2連勝し、自信を取り戻した彼らからは、連敗の時には見られなかった落ち着きが伺える。

前節の柏戦でJ1リーグ通算200試合出場を達成した田中選手。移籍後初の、古巣との対戦と言うことで、否が応でも気持ちが高ぶっているはず。今季、名古屋に移籍すると、その迷いのない縦への突破がチームの攻撃の大きなアクセントとなり、攻守にわたって必要不可欠な選手の1人になった。かつてのチームメイトの前で、自らの存在を示すような活躍を見せ、そしてチームの勝利に貢献して欲しい。

そして、何といっても今日は津田の活躍の日だろう。なかなかチャンスの回ってこなかった彼だが、ここへ来てベンチ入りが増え、チームの雰囲気にもしっかりと溶け込んでいる。いまも、ピッチ上ではダヴィと共に気合の入った表情を見せながら、ボールを動かしている。そろそろ、名古屋サポーターの前でゴールを決めて欲しい。

午後3時45分、少し風が収まりを見せた中、西からの日差しを浴びた選手達は、気合の入った表情を見せながらピッチを後にした。

前半

キックオフを前に、この日の先発メンバーが大きくアナウンスされ始める。すると、このタイミングを待っていたかのように、上空を覆っていた雲が吹き払われ、青空が顔を出し始め、名古屋サポーターの"赤い色"で埋まったスタジアムを、色鮮やかに際立たせる。

そして午後4時、応援用のタオルマフラーを掲げたサポーターの歌声が響き渡る中へ、両チームの選手がゆっくりとした足取りで登場。スタジアムの雰囲気は、試合開始に向けての準備が整ったことを教えてくれる。

前半は、横浜が左エンドの風上を取り、右から左へと攻め上がる名古屋のキックオフで試合開始。
今日の名古屋の先発は、GK我らが守護神・楢崎、DFは右から田中・吉田・増川・阿部の4バック。中盤は、右に津田、左に小川、吉村がワンボランチの位置に入り、その前を中村と山口が入る。FWはダヴィの1トップ。4-1-4-1の布陣だ。

2分、右に小さく出たパスを、津田が逃さず縦に走ると、深い位置で中へと折り返したが、これは横浜GKが抑えてしまった。
3分、中央をドリブルで持ち上がってきた横浜・渡邉のミドルシュートは、楢崎がしっかりと外へ弾き出す。
5分、左に抜け出した小川のマイナス気味のダヴィへのパスはDFがカット、左からのCKに。これを小川が浮かせ気味に放り込むが、ゴール前で弾き出されてしまった。
7分、自陣左で相手ボールを奪った中村。早めに縦のスペースへと蹴り出して、ダヴィを走らせようとするが、このボールは長すぎてしまい、横浜GKに渡ってしまう。
10分、右タッチ際をパスを繋いでこようとするが、早い反応を見せた中村がボールをカット、チャンスを作らせない。
11分、右に抜け出そうとする津田に合わせて、吉田からのロングボールが出る。しかし、これは横浜DFが先に体を入れてしまった。
13分、相手DFの裏へのパスをダヴィが狙うと、GKの目の前でのカットを試みる。しかし、これは横浜GKが先に捕らえ、ボールに触ることが出来なかった。
14分、相手陣内左で相手のパスをカットしたダヴィ。足下を抜いて抜け出そうとするが、これはボールが長く、GKに蹴り出されてしまう。

16分、横浜陣内左中程でのFKのチャンス。小川がゴール目掛けて蹴ったボールは、正面でDFの頭に弾き出されてしまう。
18分、横浜陣内右でボールを奪ったダヴィ。中央へと抜け出す小川を目掛けて、パスを送ろうとするが、これはコースに体を入れた横浜の選手に当たって弾かれてしまう。
19分、左を抜け出した横浜・山瀬のマイナスがルーズになったところを、逆サイドに詰めてきた横浜・丁にシュートを許してしまう。ここは、コースに入った阿部が体を張ってこれを弾き、チームのピンチを救う。
21分、山瀬からの縦パスに、中央へと入り込んできた丁だったが、ここは増川が冷静に体を寄せてボールを奪い取る。
22分、自陣深くで横浜がボールを回すと、右に抜ける丁へと出たパスを持ち込んでこようとしたが、ここは阿部がしっかりと足を出し、ボールをカット。
23分、右からの横浜のCK。横浜・兵藤のボールを中央で山瀬がシュートに来るが、これは精度を欠き大きくゴールを越える。
24分、中央の中村が右へと展開したボールを田中が持ち込みゴール前へと低いボールを狙ったが、これはDFにカットされてしまった。
27分、吉田のロングパスを左から走り込んだ小川が受けると、中央へと入り込むダヴィに狙う。しかし、これはDFにコースを読まれ、カットされてしまった。
28分、左から裏へと抜け出した中村のクロスを、津田が中央へと頭で折り返す。しかし、これは詰めたダヴィの背後に落ちてしまう。
30分、右にこぼれたボールを田中がゴール前へとあげると、ダヴィ、中村と詰めるが、DFが弾いてしまい、触ることは出来ず。

31分、左でボールを持った山瀬からのボールを右で受けた丁が、早めにクロスを入れてくる。しかし、このボールはそのままゴールラインを割った。
32分、左で中村がスペースへと落として縦に上がると、これを吉村が長く蹴る。しかし、ボールに勢いが無く、中村に届く前にDFがカットしてしまう。
33分、左に流れながらボールを受けた山口。津田に当てて中へと入ると、右のスペースに詰めるダヴィへと蹴り出す。しかしこのボールは長すぎてしまい、ゴールラインの外へ。
35分、横浜陣内中程左でのFKのチャンス。小川の蹴ったボールがゴール正面で落ちるが、これはDFが先に体を入れ、弾いてしまう。
37分、中央でダヴィの落としたボールを拾った中村。正面からミドルシュートを積極的に放つが、風の影響もあり、ボールが浮いてクロスバーの上へと抜けてしまう。
39分、中央でパスを受けた山口。右から入り込む津田に合わせて、短いパスをDFの裏へと狙って蹴り出すが、これは短すぎてしまう。
40分、左から小川からのパスを受けて、縦に抜け出そうとした中村。しかし、ゴールラインギリギリで倒されボールを失ってしまう。
42分、左からのCKのチャンス。小川の蹴ったボールは大きく上がり、ゴール前で待つ選手には逆光となって、反対へと抜け出てしまった。

【失点】
43分、左をドリブルで突破してきた横浜・坂田のニアサイドのシュートが枠を捕らえ、名古屋が横浜に先制点を与えてしまう。

ロスタイム1、左に展開されたボールを小川が中へと入れると、ダヴィが落としたところへ詰めた津田が反転しながらシュートを放つ。しかし、これは力強く打つことが出来ず、ボールはGKの正面を衝いてしまった。

そして、前半は横浜に1点リードを許して終了に。

後半

エンド入れ替わり、後半は風上の左エンドに立つ名古屋。試合は横浜のボールで再開。

2分、右から田中のスローインを受けたダヴィ。強引な突破を見せるが、マークに付いた横浜・松田をかわしきれず、ボールを失ってしまった。
5分、山口の縦パスに、津田が抜け出そうとするが、ここはマークの選手の足にボールをクリアしれてしまう。
6分、左から阿部のボールに抜け出そうとした小川だったが、横浜DFの寄せにボールを奪われてしまう。
8分、左からのCKのチャンス。小川のボールは、GKが飛び出してパンチングで叩き出してしまう。
10分、右から突破を見せた田中のクロスは、逆サイドに詰める小川に届くが、これを持ち込もうと見せたところで寄せられ、潰されてボールを失ってしまう。
13分、名古屋1人目メンバー交代:津田→杉本

17分、右を突破した中村のクロスは、DFに当たって右のCKに。
18分、小川のボールを、遠いサイドに上がっていた増川が中へと落とすが、これは誰も触れず。
19分、中央を持ち出した中村が、右に上がる杉本へと送る。これをワンタッチから縦へと持ち上がってゴール前へ入れるが、中央へ入り込んだダヴィには届かず。
21分、左から小川が抜け出すと、早めに中央へと入れるが、DFの頭に跳ね返されてしまった。
23分、左に抜け出した小川が、そのまま中へと入り込んで、マイナスにパスを送る。これに詰めた吉村はタイミングが合わず触れることが出来なかった。更にこぼれたところを詰めた山口が、ミドルシュートを打つが、これはポストの右へ。
25分、左から阿部の入れたクロスに、逆サイドから中村が飛び込む。しかし、伸ばした足に当てるのが精一杯で、触れたボールは外へと流れてしまう。
名古屋2人目メンバー交代:山口→竹

【得点】
26分、小川が蹴ったCKのボールを、吉田が中央で頭で合わせ、見事、横浜のゴールマウスを捕らえ名古屋が同点に。
29分、右からカウンターでダヴィが抜け出すが、横浜のペナルティー内へと入り込んだところで寄せたDFにボールを奪われてしまった。

31分、横浜1人目メンバー交代:丁→小宮山

32分、左からCKのチャンス。しか、小川の蹴ったボールは風に流され、そのままゴールラインを割ってしまう。
33分、右から入り込んだ田中が早めに蹴ったボールが、相手DF当たってコースが変わり、枠を捕らえるシュート気味に飛む。しかし、これは横浜GKの指に当たってポストの左へ。
34分、左からのCKのチャンス。小川の低いボールをニアの阿部が落とすと、再度これを小川がゴール前へ。ニアサイドのダヴィがダイレクトボレーを狙ったが、ミートは出来ず。
36分、横浜陣内左深くで吉村が後ろから倒され、絶好の位置でFKのチャンスを得る。

【得点】
37分、そしてこのFKを小川が直接ゴール右上に突き刺し、ついに名古屋が2-1と逆転に成功、試合をひっくり返す。

39分、左から突破を見せた杉本。中へと切れ込んで、中央へと入り込むダヴィへとパスを狙うが、これはDFに跳ね返されてしまう。
41分、横浜2・3人目メンバー交代:坂田・渡邉→水沼・ハーフナー

43分、自陣からのロングボールに、杉本がカウンターで抜け出す。横浜陣内深くまで持ち込んだところで、DFを1人2人とかわして中へと入り込もうとするが、これは足下にボールが落ち着かず失ってしまう。
44分、竹内が奪ったボールを、一気に左に上がるダヴィへと送ると、これを持ち上がって1対1に。しかし、ダヴィの左足シュートはポストの右に外れてしまう。

ロスタイム1、自陣から中村がカットして縦に送る。このボールを杉本が受けるが、ここは攻め急がず、キープを見せて時間を使う。
ロスタイム2、名古屋3人目メンバー交代:中村→福島

そして、試合は名古屋が鮮やかな逆転劇を見せ、横浜を2-1で下し、見事、第7節の勝利を連勝で飾った。


試合終了後記者会見

090426_sto.jpgご存知の通り、今日はとてもタフなゲーム内容となりましたが、みなさん楽しまれたと思います。グランパスとマリノスの対戦という事で、厳しい内容でした。我々に試合を逆転する力がある事を見せられたと思いますし、試合に勝った事に満足しています。今日は勝利に値する内容だったと思いますし、選手も最後まで諦めない、信じるという強い気持ちを見せてくれた事にも満足しています。

Q.小川選手が良い仕事をしたかと思いますが?

確かに小川は良かったのですが、それだけでは無く、チーム全体が逆転する為に良いプレーを見せてくれた事が重要です。前半、我々がゲームを支配しながら相手にリードを許してしまいました。それでも後半、我々がしっかりポゼッションをとり選手達が戦術を守って戦ってくれました。そしてもちろん、小川のフリーキックは素晴らしかったと思います。

Q.今日は良くパスが回っていましたが、それでも玉田選手、マギヌン選手の2人がいない事で攻撃のアクセントが足りないようにも感じましたが?

今日は玉田、マギヌンがいなくても我々は強いんだという事を見せられたと思います。重要な事は、いま戦っている選手がチームを尊重し、自分達がやるべき事を守ってプレーしてくれた事です。システムを理解し、ポジショニングもしっかり守ってくれました。今日はチームとして良い答えを出せたと思っています。
そしてもう1つ今日のゲームで難しい要素は、オーストラリアでACLを戦い、長旅から戻ってすぐのゲームだったという事です。それでも今日の試合を見て、選手達はしかり体力面をリカバリーする事が出来ていましたし、今日の試合に向けての準備ができていました。

Q.終盤、竹内選手を投入してシステムを変更した意図をお聞かせ下さい。

理由は簡単です。0-1で負けている時点で、私には何かを変える必要がありました。そして勝つ為には竹内を投入する必要があると判断しました。彼にはとても信頼を置いています。竹内投入後は3バックへと変更し、田中と阿部の2人をサイドハーフの位置へと上げました。そして竹内もしっかりとしたプレーを見せ、我々がゲームをコントロールする事が出来ました。
私の仕事は、その時点でベストな解決方法を選ぶ事です。その選択をする事で、良い結果がもたらされると思っています。

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名古屋市瑞穂陸上競技場 4/29(水・祝日) 14:00キックオフ